ねりまの南西

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峠の釜めしの容器でご飯を炊く

長年眠っていた峠の釜めしの容器でご飯を炊いてみました。備忘録代わりに記録を残しておきます。

発端はある朝、ご飯を炊こうと米びつをあさると、0.8合ほどしか残っていなかったことから。

若干とはいえ、1合以下で炊飯器に突っ込んでいいのかな?空焚きに近い状態にならないかな?と疑問に思ったところでふと、ある容器を残してあることを思い出した…

3年前に食べた峠の釜めしの容器を丁寧に持って帰ってきて、洗って保存してあったことを。

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↑だいぶ前に電車で食べた峠の釜めし

 

峠の釜めしというのは、信越本線・横川駅名物の駅弁で、かつては碓氷峠越えのための機関車増結の合間に、ホームで販売していたという。信越本線が一部廃止となった今は近くの横川サービスエリアや北陸新幹線の駅弁として主に売られている。

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↑画像:ウィキペディアより

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/峠の釜めし)

 

釜めしという名の通り、小さな釜を容器として、中に炊き込みご飯が詰められている。この釜は決して釜を模した何かではなく本物の益子焼の釜で、焼き物独特の手触りと重みがある。そしてちゃんとした釜であるがゆえに実はご飯が炊けてしまうのだ。

 

説明は程々にしておいて、峠の釜めしの荻野屋公式サイトのレシピを参考にいざ炊飯チャレンジ。

https://www.oginoya.co.jp/tougenokamameshi/recipe.html

 

まず米を研ぎ、適量水を入れる。ここまでは炊飯器の釜で行った。そして峠の釜めしの容器に入れ、ふたをする。

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弱火で吹きこぼれて来るまで火にかける。

しばらくすると…

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お、本当に吹きこぼれてきた。

吹きこぼれてきた後はふたを1〜2cmずらしてとろ火にかける。中のご飯粒に水気がある程度なくなるまでこのまま。だいたい10分前後。

ご飯粒の水気がなくなってきたことを確認したら、そこから15分ほどふたをして蒸らす。

サイトのレシピにも念を押して書いてあるけれども、ここで絶対に15分ふたを開けてはならない。開けるとご飯粒の芯まで柔らかくならないそうだ。どこかで聞いた「赤子泣いてもふたとるな」と言うフレーズはこういう為だったらしい。

蒸らし工程の後、恐る恐る開けてみると…

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おお〜。

想像以上にいい感じに炊けてました。

 

さすが釜炊きということもあり、炊飯器よりふっくら炊き上がって、味も食感も良いものになってました。

思いつきで試してみたけど大成功。暇があればまたやりたいところです。